red

流れ星がぴかぴかのパウダーを振りまきながら通過していく音がすると思って空を見上げたけどそこにはタワーマンションの上の赤いランプしかなかった。よく見ると同じ様な赤がずらっと並んでいて思わず身震いする。赤赤赤赤赤たまにオレンジまた赤赤やけに明るい白。 採血された自分の血を見てみたら思っていたよりもどす黒い赤でがっかりした。自分の体の中を流れる色はもっと綺麗な色が良かった。パステルピンクとかロイヤルブルーとかさ。昼間薬局の裏の階段でひとり弁当を食べていたお兄さんはもう寝てるのかな。わたしの好きな人は夕飯に何を食べたんだろう。あのカップル今日はどこでデートしたのかな。他人のことばかり気になって自分がぼやけていく。このままわたしが透明になったら光にかざしてみたりしてね。きっとキラキラして綺麗だよ。